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革を鞣すとは植物のタンニンを使って出来ています。
タンニンとは植物が動物や昆虫などから傷つけられるのを守るために、
出す成分のことをいいます。
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柿渋も同じく柿特有のカキタンニンから作られます。
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甘柿ではなく渋柿から作られ、発酵させることによって完成します。
布を柿渋液で染めることにより空気が触れることによって酸化変色、
硬い質感へ変貌を遂げます。
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シワが入った染め上がりは、まるでMOTOでいう手染めをした状態から、
革を揉んでウォシュ加工を施したような状態です。
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同じ工程で染めても空気に触れることによりだんだんと色味が変わっていき、
天候などによって微妙な色味の差が出てきます。
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一回で染めただけでは、濃い色味にならないので
何回も染め重ねることによって深みのある色味になります。
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また一定の色にとどまらないのが自然の色味の醍醐味です。
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MOTOの手染めみたく、使い込むほどに味が出てくるように、
柿渋で染めた布も使い込むほどに柔らかく風合いが出て育っていきます。
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皮革を思わせるような素朴で重厚な質感。
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完成をお楽しみに!