MOTOBLOG: クリスマススペシャルアイテム 続続

2016-11-30

クリスマススペシャルアイテム 続続


クリスマス・スペシャルアイテム

今季、本当にギリギリ間に合った革がこちらです!

1年近く待った甲斐のある素晴らしい仕上がり。

表面はオイルムラが力強く、
ただ、不思議な形をしていますよね??

なんとこれは馬のお尻部分

そうです!

アメリカはシカゴ・ホーウィン社からやってきた

ホースバットクロムエクセルナチュラル仕上げです。



いや〜っ、待ちました。

実際、無理だろうと諦めていましたが

このタイミングで不意に到着。奇跡です!!


詳しくご紹介します。

通常、馬革のお尻部分 = コードヴァンと思いますよね?

それは少し違っていて、正確にはおしり部分の、
更に一部の特殊な繊維構造部分のみがコードヴァンなんですよね。

つまり、ホースバットとはコードバン部分を含んだ
まさにおしり全体になるわけです。


真ん中から折ると、上が背中のラインで、左右のお尻になるわけです。

トップの写真を見ると微かに分かりますが、
革の下半分、少し段差があるように見えますよね?

その部分がコードヴァン層になるわけです。

かなりマニアックな話になってそうですが、、もう少し。

革を裏返してみると、、


こうして見ると、完璧に分かりますよね。

下半分、左右に分かれて色が変わっている丸型の部分が
コードバン層です。

以前にも紹介しましたが、コードヴァンレザーの形が不規則な丸形をしているのは、
この形なんですね。

一般的に流通するコードヴァンレザーは綺麗でピカピカですが、
この裏面を綺麗に処理し、磨き上げて使用しているのです。

MOTOのマットコードヴァンはその製作過程の途中段階でストップし、
よりナチュラルな状態で仕上げてもらっています。


さらに裏面をズームで見みると


このようにくっきり繊維が異なります。


ちょうど層の境目のところにHORWEEN USAの印字があります。

通常MOTOで使用している、ホーウィン社・クロムエクセルは
牛革を使用しています。

流通量の問題とは別に、
一般的に牛革と比べて、馬革は厚みが薄いです。

なので、厚みがしっかり欲しい場合=牛革を使用します。

ただ、全体的に厚みが無い馬革でも、唯一お尻部分には厚みがあるんです。


表面をズームで見ると




ひゃ〜、このワイルドさ、

さすが、USA !!

牛革と比べてもキズの多さは馬革の特徴。

それに加えて、このオイル量の多さ。

ムラという言葉を通り越して、めちゃめちゃです。

そう、めちゃめちゃにかっこいいのです!!


細かく波紋のように見える模様も馬革ならでは。

こんなにキズだらけ、ムラだらけなのに、
値段は牛革クロムエクセルを余裕、余裕で超えてます、、。

一体誰がこんなわがままな革を使えるのか?
量産するブランドならまず無理でしょう。

もぅ、ここは価値観の分かれどころ。
分からない人には、全く意味が分からないですよね。
完全に趣味の域。


表面もそれはそれはかっこいいのですが、

んんっ


よ〜く見れば、裏面の
この手付かずなコードバン層も負けず劣らずかっこいいではありませんか!


これは、どう しよ ぅ。


色々と考えた末、

コードヴァン部分は裏面を使用し、
コードバン以外の部分は表面を使う事に。

これまた、無駄が出てしまう答えになってしまいました。

こんなにめちゃめちゃな革なのに、値段が高いのに、

まぁ、コードバン部分も含んでいるわけなので、
しょうがないと言えば、そうなのですが。


決めたからには、振り返らずに裁断開始。


裏面から、きっちりコードバン層に合わせてカットしていきます。

長文失礼致しました。
それだけ、語りどころの多い素材というわけなので。

完成品をちらっと、


次回もっと詳しくアップします!


12月2日 (金)発売予定
@ AOYAMA, YONAGO, OKAYAMA

MOTOSTYLE-STORE 岡山店
新店舗 12月2日 OPEN !!

岡山店は、岡山駅からも徒歩数分です。

皆様のご来店お待ちしております。

MOTOSTYLE-STORE
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