MOTOBLOG: 2020 MOTO スペシャルアイテム 続報⑦ 

2020-11-18

2020 MOTO スペシャルアイテム 続報⑦ 


【2020 MOTOスペシャルアイテム発売スケジュール】

オンラインストア : 11月20日(金)17:00〜 Start
MOTO青山店、 MOTO米子店 : 12月5日(土)〜
MOTOSTYLE岡山店 : 12月6日(日)〜

素材に限りがあるため、

生産可能枚数を超えてしまった段階でSold outとなります。



本日ご紹介する、初登場のコレクション。

写真でも、ただならぬ雰囲気醸し出していますが、

これはヤバいと思いますよ!

写真だけ見てわかる方は、まずいないでしょう。



コンビネーションのベースにしたのは、ご存知、新喜皮革のコードバン。

コードバンなのに、全く光っておりません。そして、色ムラ、ワイルド。

MOTOのハンドダイ・シューズでもお馴染みのマットコードバンです。

均一な光沢感に目的を設定せず、コードバンという特殊な繊維構造をダイレクトに味わい、

使う程に自然に生まれる深い輝きを、自ら作り上げる!

というコンセプトのもと製作した、アングレージングのコードバンです。

あえて未完成の状態に留めた、
言わば、コードバンの下地(クラスト)です。

一般的なコードバンの価値基準とは、
大分ズレていますが、革の価値基準を拡大していく、
MOTOならではのアプローチ、MOTOの存在価値です!


そして、コンビネーションのもう一方が、初登場の手前の革。

昨年は、コードバン3大ミックスと称して、
アメリカ・ホーウィン社、日本の新喜皮革、英国のクレイトンを組み合わせ、
正直、コードバンはやり切った感がありました。

ただここ最近は、上記以外の国でもコードバンが作られている様子。

そして、今回の革は、世界的に環境が変化してきたことで出会えた
スペシャルなコードバン。



なんと、イタリアンコードバン・クラストがやってきました。

完成品のイタリアンコードバンは見ていたのですが、
どちらかと言うと、新喜皮革のサラッと張り感あるコードバンではなく、
ホーウィン・シェルコードバンに近い、もっちりとオイリーな仕上がり。

まさか、MADE IN ITALYのコードバンクラストを手に出来るとは!

写真では、赤味が強く感じるかもしれませんが、これがナチュラルカラー。

少し指でテンションをかけると、ちょうど新喜皮革の
マッドコードバン・ナチュラルと同じ色味。

オイル量が多いことでの色味の違いとお考え下さい。

一時、下がっていた自分のコードバン熱が、
またフツフツと沸き上がり、両者を細かく分析。

鞣し材や使うオイルの種類も割合も異なるのでしょう。
そもそも、水や空気、環境が違いますから、決して同じにはなりません。

コードバンと言えば、どうしてもその豊かな表情から
フィニッシングの方に目が向けられがちですが、
実は下地こそ、より多くのことを学べます。

大分マニアックな方向に進んでいますが、みなさん付いてきてます?

散々見比べた後、やはり経年を見てみたくなるわけで。

そして自分の熱量は、きっとMOTOの革好き達も同じ気持ちのはずだと、
勝手に決めつけ作っちゃいました!



油分の多いイタリアンコードバン・クラストの被せと
張り感の強い新喜皮革コードバン・クラストのコンビネーション。

画面の違いで、色味や雰囲気が伝わっているか不安ですが、
これがナチュラルコードバンクラストです。



グレージングで肌理を整えられた仕上がり済みのコードバンより、

自分的には表情豊かに思います。



一体、どんなエイジングを見せるのか??

初めての革なので、自分もまだ未知数ですが、
これは相当楽しめるポテンシャルを持ってそう!




コードバンクラストのコンビネーション、
ある意味、3大コードバンミックスに勝るとも劣らないアイテム。



スッピンのコードバンなんで、メンテナンスも必要です。
他の革に比べると、コードバンはある程度扱いの知識も必要です。

オンラインでの受注は控えることにしました。

一枚の小さい革の中でも表情が大きく異なる、コードバンクラスト。

是非店頭で実物をご確認ください。

このコレクションは、生産数が極少ですので各店にも全ては回らない可能性あります。
大変イレギュラーな素材ですので、何卒ご了承ください。

いよいよ告知も終盤になってきました。

次回も、攻めた素材ご紹介します。
お楽しみに!!