MOTOBLOG: 2020 MOTO スペシャルアイテム 続報⑧

2020-11-18

2020 MOTO スペシャルアイテム 続報⑧


とんでもないワイルドなレザーがやってきました。

この肌は一体どうしたものか??



クロムエクセル・ナチュラルと似た雰囲気ですが、迫力が半端ない!!



うっすら見える、波紋のような肌。


傷だらけな吟面に、極端に異なる質感の差。


裏面の黒ずんだ部分やメガネのような形を見てピンと来た方もいるのでは?

そうです。

黒い部分はあのコードバン層の未処理状態です。



その名も、

「オイルドホースバット・ナチュラル」

ただ、粗さと油分が尋常じゃない。

そして何よりビックリなのが、とにかくデカい!!

今までも、ホースバット(馬のお尻全体)は色々使ってきましたが、
恐らく1.5倍くらいはあるでしょうか。

お尻部分だけで、牛革の半裁くらいありそうです。

写真で上手く伝えきれないのが残念ですが、
革を見ると一体どんだけデカい馬がいたんだと驚きます。

この大きさで、この肌のワイルドさ。
パッと想像するのは、ラオウの愛馬「黒王号」でしょうか。。

当然このサイズですから、写真に撮った一枚しか革はありません。
これこそ、究極的に贅沢でマニアックなアプローチ。


裁断パーツ。これはもう、手に負えるのか心配になります。


コードバン層との境目あたり。
裏面はこんなことになっちゃってます!!

失礼な言い方ですが、初心者の方はお控えください、、。

当然ですが、オンラインも無理と判断させて頂きました。

たった一枚で作れる量だけの限定コレクション。



革が皮であることをしっかりと意識させてくれる表情。
どんな言葉の説明でも足りません。


これは文句無しにカッコいい!!


部分的にエレファントのような深いシボ。

表情豊か過ぎです!


キズが無いところが無いワイルドさ。

一般的なベクトルとは真逆だが、逆に高級感すらも感じてきます。



素材を最大限に味わう為に、アンライニングの仕様。
床面もパンチ強目です。

ホーウィン以上の油分と迫力。

こんなヤバい革を作るタンナーはどこかと言うと、
イタリアの名門タンナー、

「GUIDI」(グイディ)

つまり、フルタンニン鞣しのバケッタ製法。

エイジングが悪いはずがありません!!

GUIDIの革は、どれも特別な魅力があり、自分の感覚的には、
まるで呼吸をしているように生き生きとしているように感じます。

そんななかでも、この個体はピカイチの迫力。
こういう良いタンナーがあり、思いがけない出会いがあるから
革は飽きることがありません!


そして本日は、もう1つご紹介。

迫力繫がりで、昨年発表して驚きを与えた例のやつ!


今年も少量ですがゲットできました。

相変わらずの迫力、わがままさ!


今回も穴だらけ、キズだらけ。ただ、若干慣れてきている自分が怖いです、、。

首の部分には、鬣(たてがみ)の跡がくっきり。



肌もご覧の通り。まともな部分はほぼ皆無。


こいつの裏面にも、しっかりお尻部分にコードバン層。

昨年から見ているお客様はもうお分かりですね!

レア中のレア、「ZEBRA」(ゼブラ)です。

厚みはありませんが、シマウマにも馬革同様コードバン層があるんです。

今年もはるばるアフリカからやってきました。





ゼブラレザーと組み合わせる革も一級品のワイルドさ。

焼け焦げたような見た目ですが、クオリティーは申し分無し、
イタリアンバケッタレザーです。

ゼブラのプリミティブな印象にバッチリ答えてくれる最高の仕上がり。



このコンビネーションでカッコ良くないわけが無い!

それでは、ゼブラコレクションのアイテム紹介です。



どうです ? このワイルド感。

MOTOのスペシャルならでは!

他では決して見ることのないラインナップでしょう。

とんでもないワイルドレザーですが、MOTOの技術でしっかり形になっています。



純金+純金のハンドメイドコンチョが良いアクセントになって、
全体を引き締めてくれます。


レザークラフトから彫金まで、同じ工房で一貫して製作出来るのがMOTOの強み。


技術だけでもつまらない、感覚だけでは続かない。

いかにこの相反する要素を高い次元で融合させるかが見せどころです。



物が溢れている時代に、必要とされるもの、
永く愛されるべき物語をもっているもの。

作り手として、これからも強く意識していきたいと思います。

ホースバットとゼブラコは、オンライン非対応とさせて頂きます。

ぜひ店頭で素材の迫力に触れて下さい。

いよいよ次回が最後の告知になります。
お楽しみに!